浜のハンサムウーマンにエールを!Vol.2
浜の女性の魅力は、優しさとしなやかさ。
そして、かあちゃんたちはとっても働きものです。
日南市大堂津港にある女性部の“パワースポット”加工場は、きょうもにぎやか。
かあちゃんたちのとびっきりの笑顔があふれています。
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日南市油津漁協女性部加工グループ代表の太田豊子さんは、
元看護師という経歴をお持ちです。
22歳のときに、当時、サラリーマンとして働いていた夫の義一さん(64)と結婚しました。
そして、結婚から6年後。
義一さんは家業を継ぐため脱サラをして、マグロ漁師となりました。
これまで、本当にいろんなことがあったそうです。
魚価の低迷に燃油高騰・・・。水産業を取り巻く環境は厳しく、
豊子さんは「自分が漁師の奥さんになるとは、結婚した当時は正直思っていませんでした。
人様には言えない苦労も多かったけど、いまはこうやって加工場に来て、
メンバーの皆さんの顔をみるとほっとします」と
すべてを包み込むような、優しい笑顔を浮かべます。
そんな豊子さんのよき理解者として、傍らに寄り添う近藤マサコさん。
1965(昭和40)年ごろから、旦那さまとイセエビ漁の船に乗っていたそうです。
午前2時に起床して、夫婦2人そろって沖に向かう生活を50年ほど続けました。
そして、午前8時半には女性部の仕事が始まる加工場へ出勤、
1日の睡眠時間は4時間というハードな時期もあったそうです。
マサコさんは「加工場は私にとってのパワースポットなんです」と話します。
「ここで、みんなとお弁当を食べたり、お茶を飲んだり。
休憩時間にみんなでおしゃべりするのも楽しいですね」と
たくさんの元気を豊子さんをはじめ、メンバーの皆さんからもらっているようです。
同グループには現在10人のメンバーがいます。
ただ、主婦の毎日のあれこれをこなしたり、家業の手伝いをしたり、
子育ての事情もあったりと、それぞれが事情を抱えているので、
現在は8人前後で活動を続けているそうです。
豊子さんは、「魚(ぎょ)うどんをはじめ、
日南の郷土料理を後世に伝えていくことが私たちの使命。
私たちの代で途絶えさせることは絶対にできない、
という強い思いでみんながんばってくれています」とグループの団結を語ります。
「私がね、『きょうはこのくらいでやめとこうか』というと、
『うんにゃ~!!まだまだやるわ』って。
まだがんばれるって、みんながそう言ってくれるんですよ。
ひとりひとりのメンバーの存在があってこそ、グループの輪ができて、
私たちは活動を続けることができるんです」とメンバーへの感謝の言葉をつづります。
そして、周囲は豊子さんのリーダーシップと人間性に魅かれて
加工場に集まってくるようです。
「私たちのことを、本当にあたたかい目で見守ってくれています。
みんなを大きく包み込んでくれるような力が、豊子さんにはあるんです」
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