漁師町のとおちゃんとかあちゃんの話
~日南市漁協女性部グループ~

浜のハンサムウーマンにエールを!Vol.2

浜の女性の魅力は、優しさとしなやかさ。

そして、かあちゃんたちはとっても働きものです。

日南市大堂津港にある女性部の“パワースポット”加工場は、きょうもにぎやか。

かあちゃんたちのとびっきりの笑顔があふれています。

**************************

ペア

【1人目のかあちゃん】太田 豊子(おおた・とよこ)さん=写真・右= 日南市油津漁協女性部加工グループ代表。元看護師の経歴を持つ。2男1女の母。62歳。
 【2人目のかあちゃん】近藤 マサコ(こんどう・まさこ)さん 50年に渡り夫婦そろってイセエビ漁のため沖に(現在は引退)。2女の母。74歳。

**************************

日南市油津漁協女性部加工グループ代表の太田豊子さんは、

元看護師という経歴をお持ちです。

22歳のときに、当時、サラリーマンとして働いていた夫の義一さん(64)と結婚しました。

そして、結婚から6年後。

義一さんは家業を継ぐため脱サラをして、マグロ漁師となりました。

これまで、本当にいろんなことがあったそうです。

魚価の低迷に燃油高騰・・・。水産業を取り巻く環境は厳しく、

豊子さんは「自分が漁師の奥さんになるとは、結婚した当時は正直思っていませんでした。

人様には言えない苦労も多かったけど、いまはこうやって加工場に来て、

メンバーの皆さんの顔をみるとほっとします」と

すべてを包み込むような、優しい笑顔を浮かべます。

 

そんな豊子さんのよき理解者として、傍らに寄り添う近藤マサコさん。

1965(昭和40)年ごろから、旦那さまとイセエビ漁の船に乗っていたそうです。

午前2時に起床して、夫婦2人そろって沖に向かう生活を50年ほど続けました。

そして、午前8時半には女性部の仕事が始まる加工場へ出勤、

1日の睡眠時間は4時間というハードな時期もあったそうです。

マサコさんは「加工場は私にとってのパワースポットなんです」と話します。

「ここで、みんなとお弁当を食べたり、お茶を飲んだり。

休憩時間にみんなでおしゃべりするのも楽しいですね」と

たくさんの元気を豊子さんをはじめ、メンバーの皆さんからもらっているようです。

 

同グループには現在10人のメンバーがいます。

ただ、主婦の毎日のあれこれをこなしたり、家業の手伝いをしたり、

子育ての事情もあったりと、それぞれが事情を抱えているので、

現在は8人前後で活動を続けているそうです。

 

豊子さんは、「魚(ぎょ)うどんをはじめ、

日南の郷土料理を後世に伝えていくことが私たちの使命。

私たちの代で途絶えさせることは絶対にできない、

という強い思いでみんながんばってくれています」とグループの団結を語ります。

「私がね、『きょうはこのくらいでやめとこうか』というと、

『うんにゃ~!!まだまだやるわ』って。

まだがんばれるって、みんながそう言ってくれるんですよ。

ひとりひとりのメンバーの存在があってこそ、グループの輪ができて、

私たちは活動を続けることができるんです」とメンバーへの感謝の言葉をつづります。

 

そして、周囲は豊子さんのリーダーシップと人間性に魅かれて

加工場に集まってくるようです。

「私たちのことを、本当にあたたかい目で見守ってくれています。

みんなを大きく包み込んでくれるような力が、豊子さんにはあるんです」

 

*************************

 

☆Facebookの「いいね!」をクリックして、浜のハンサムウーマンにエールを!☆

☆in SEASONスタッフ☆森ちゃんのブログはこちらから♪☆

 

更新日時:2015.02.05(木) 21:57:40

PAGE TOP