佐土原歴史資料館『鶴松館』の道路を挟んだところにある、平屋建ての建物。入り口の佐土原人形の看板が目印です。「佐土原に来て、見て聞いて、食べてもらう」をコンセプトに、館内では佐土原の歴史・文化・伝統を紹介するDVDも上映。
「佐土原藩は三万石の小さい藩で財政も苦しかったけど、工夫して藩政を維持してきた。佐土原は城下町で商業の町でした(児玉店長)」。郊外の国道やバイパスも整備され、アクセスがよい佐土原は通過されがち。そんな佐土原をもっと知ってほしい、滞在してほしいという想いで、佐土原でも歴史が色濃く残るエリアに城の駅いろは館は建てられました。
いろは館の周辺には、明治時代に建てられた商家資料館や自然の地形を利用した佐土原城跡など、遺跡や神社が集中しています。
決して広くない館内ですが、地場産品販売コーナーや飲食コーナー『佐土原かあちゃん食堂』、伝統文化情報等の案内コーナーなど、佐土原を楽しむ要素が詰っています。
※『佐土原かあちゃん食堂』はこちら
いろは館の中に入るとまず目に飛び込んでくるのが、地場産品販売コーナー。二段式の陳列コーナーは野菜や果物をはじめ、福祉作業所のお菓子やジャム、地元企業の加工品など、よりどりみどり。陳列棚の下には補充用の野菜も準備され、追加で野菜を持ち込む生産者もいます。売り場の商品からは、佐土原の底力をみた気がしました。日持ちがしない野菜や果物は、少しずつ毎日出品する生産者もいると言われて納得。
店内奥の高い壁面に並んでいるのも商品。「店が広くはないので、並べ切らないくらい商品があるんですよ。それに同じものが並ばないように、また来たいと思ってもらえるように、出品者の方が進んで工夫してくれるんです(児玉店長)」。例えば、佐土原銘菓『鯨ようかん』のカット前の30cm以上ある長いようかんもいろは館限定販売で、人数や食べたい大きさにあわせて自由に切れるので、家族や友人で集まる時にもお勧めです。また、それぞれの商品説明のPOPもこまめに準備されており、買い物をサポートしてくれます。
いろは館では、毎月多彩なイベントも企画。お客さまの目線に立って工夫しながら、楽しさとおいしさと佐土原の情報発信を続けます。
- 宮崎市佐土原町上田島1387-1
- 0985-74-4649
- 9:00~18:00
- 年中無休(1/1、2、3を除く)
※かあちゃん食堂のみ第2月曜休業