食旅スポット

国道を少し入ったところにある、民家風のお食事処。自家製のお茶とお料理、陶器を楽しむアットホームなお店です。お茶やケーキ、九州各地から取り寄せた陶器の販売コーナーもあります。座席に着くと茶器と茶葉とポットがセットされていて、お代わり自由で自家製の煎茶を頂きます。
料理は、串間産の野菜や日南鶏を中心とした日替わりの『おまかせコース』がお勧め。おまかせコースは事前予約がお勧めですが、売り切れの場合は、パスタやサンドイッチ、天ぷらランチやチキン南蛮ランチなどもあるので安心。
サラダのトッピングは、黄金色に輝く串間特産さつまいもの千切りチップス。さつまいもの優しい甘さにパリパリの食感がやみつきになります。サラダは常連さんもお勧めするお店の名物料理です。オクラの茹で時間やさつまいもグラタンの焼き加減など、最高の状態でお客様にお料理を出すのに一切の妥協はありません。
ランチタイムも駐車場が満車になる人気店。予約必須。

海の生き物の宝庫、本城干潟のすぐそばで、昔ながらの製法で作られている塩。サラサラしながらも、しっとりずっしり重みがあります。
夢の塩は、沖合２００mから引いた海水を、コトコトゆっくり煮詰めて作ります。塩づくりは１０日かかり。不純物を手作業で取り除きながら、４トンほどの海水を１０分の１に煮詰めるのに約１週間。その後の仕上げは1日がかりで、かき混ぜて水分を飛ばしながら一気に炊き上げて、塩の塊を取り上げます。
そして塩の塊を、木綿を張った桶の上に置き、にがりが落ちて塩だけ残ります。
６年前から、本業のヒラメの養殖の傍で取り組みはじめた塩づくり。４年半かけてようやく今の製法にたどり着きました。
夢の塩は、口に入れると味わいが変化します。塩らしくないまろやかな風味が後に残るのが印象的です。「（塩の味が）出張らず、料理の味がしっかりする」「塩麹や味の濃い料理にもお勧め」と評判です。

国道沿いにちょこんとある、自家焙煎コーヒーと焼き菓子のお店。
カウンター席と、テーブル・ソファ席が一つの小さなお店で、カウンターには店主の奥様が手作りしたスイーツが並びます。スイーツはビスコッティやコーヒーマーブルケーキ、シフォンケーキ、ティラミスなど種類豊富。コーヒーを飲みながら、ちょっとずつつまむのに丁度よさそうです。 また、店主のお勧めグラノーラも手作りで、量り売りもできます。グラノーラには串間産のマンゴーソースとヨーグルトをかけていただきます。ナッツもたくさん入ってしっかりとした食べ応えで、少量でもお腹いっぱいになります。
アイスコーヒーのお勧めは『エアロプレスコーヒー』。ピストンで圧力をかけて、フィルターを通して一杯一杯丁寧に抽出したコーヒーです。コーヒー豆本来の味わいをそっと抽出するので、苦みや渋みがほとんどなく、フレッシュでフルーティーな味わいが特徴。他にもドリップコーヒーにエスプレッソ、ショコララテ、キャラメルラテなどラテも人気。
サーフィンが趣味で、思い切って串間へ移住して約１０年。「串間産のものをスイーツメニューにも積極的に取り入れていきたい」と店主。スイーツやベーグルの入荷などお店の情報を、フェイスブックで日々こまめに発信中です。

県境の静かな山の中にある赤池渓谷。起源は、約2万5000年前におきた、姶良大噴火で発生した入戸（いと）火砕流です。
滝の上流には、その時の姶良溶結凝灰岩が川を浸食したり、石塊が長い年月回転したりすることにより、甌穴（おうけつ）や柱状節理（ちゅうじょうせつり）ができました。気の遠くなるような年月をかけてできた自然の彫刻です。
周辺には、雨乞いの神様で知られる赤池神社や、春に桜が満開になる赤池地区農村公園、明治４０年に完成して今でも現役の真萱（まかや）水路橋、など豊かな自然の恵みを感じることができるスポットがたくさんあります。
また赤池渓谷には広場もあり、秋のウォーキングや森林浴にもお勧め。近くには江戸時代に植栽されたクスノキやイチイガシなどの巨木が保存された森もあり、水筒とお弁当をもって、のんびりと散策を楽しみましょう。