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こだわり店舗

テリトーリオ

レシピ無し。1つ1つ、野菜の味を引き出す

店の調味料は、オリーブオイル・塩・ワインビネガーの3つだけ。最小限の調味料で、最大限素材の持ち味を引き出します。どの料理も、野菜や魚介の豊かな味わいがストレートに、一口噛むたびにお口いっぱいに広がります。
蒸したジャガイモはふかふかで甘く、小ぶりな自然栽培トマトはすっきりとした甘さで食べ応えがあります。最初の野菜プレートから、1つ1つの野菜の個性に驚きました。「それが野菜の味です。シンプルな調理だからこそ、素材の力が必要なんです」。シェフは、これはと思う野菜と巡り会えるまで、産直コーナーを巡ったり、自然栽培の野菜を取り寄せたり、仕入から全力で回ります。
「お料理は女性のお化粧と一緒」とシェフ。研ぎすまされた感覚に任せて、野菜の質感や水分量、食感など、その時の状態にあわせて仕上げていきます。塩加減や茹で加減、焼き加減など、一挙手一投足をその野菜にあわせて。
ランチコースは2,200円(税込)。今回はお野菜のプレート+自然栽培カボチャのスープ+手打ちパスタ2種(平アジと自然栽培トマトのタリオリーニ、ブロッコリーと若鶏ひき肉のタリアテッレ)+マンゴー100%ゼリー+ドリンク。

本当のおいしい野菜

今の料理スタイルに至って約5年。きっかけは、健康のためにと減塩料理を始めたことでした。自然な流れで『素材そのもののおいしさ』を追求するようになり、自然栽培の野菜にも出逢いました。
「自然栽培の野菜は、塩や調味料をほとんど使わない自分の料理に似ているんです」。勉強を重ね、「肥料を使わなくても野菜が育つ環境を作ること(=土づくり)が大事」。「土の中で、自然のスピードで育った野菜がおいしい野菜。雑味がなく味のポテンシャルが高く、日持ちもする」と、自ら畑にも足を運びます。
収穫後4週間経つという、トマトとキュウリを白い皿に出してもらいました。鉛筆のように縮んだキュウリからはぬか漬けのような発酵臭がして、トマトはピンと張った表皮と折れないヘタから、種を守る生命力の強さを感じました。
「調味料に頼らない料理で味覚のリセットをして、体のためになるものを毎日食べ続けてほしい」と想いをこめて、1つ1つ作ります。シェフ自身以前は重度のアトピー性皮膚炎に悩みましたが、今ではお肌もつるつるです。
論より証拠、ぜひ食べてみてください。飾らない野菜本来のおいしさを知りたい人にお勧めです。シェフ一人で仕入から料理やサービスまで行うので、完全予約制。前日までのご予約を忘れずに。

  • ※前日までの要約
    (当日の場合、空席があればパスタランチは可)
  • ※駐車場は1台分有。店の並びにあるコインランドリー前no.29

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