ヤマメは「えのは」と呼ばれ、五ヶ瀬では昔から親しまれてきた魚です。ヤマメという呼び方が定着していく中で、その思いを残したいから「えのはの家」。ヤマメは、注文が入ってから一匹づつ丁寧に炭火焼。炭火焼部屋は、物販コーナーの奥にあり、外から焼いてる様子を見ることができます。串刺しで出てくるヤマメの身は、ふんわりとしてきめ細やかで柔らかく、ほんのり甘みを感じます。ヤマメの、雪のように白い身も印象的です。 メニューは塩焼定食(1575円)、アライ(刺身)定食(1575円)、ヤマメの会席膳(2100円〜)など。事前予約制で、ヤマメの竹の皮焼き、ヤマメの押し鮨などの手間暇かけたこだわりの料理も食べられます。(http://www.yamame.co.jp/enoha-kondate-yoyaku.html)。
オーナーの秋本氏は養殖を研究して50年。やまめの里は、日本で最初にヤマメの養殖に成功したところです。ヤマメは清流の女王とよばれ清流でしか育ちません。またとても繊細な魚で、川の水深や水温にも生育が左右されます。やまめの里では、五ヶ瀬ならではの2つの水を使った養殖が特徴的です。清流五ヶ瀬川の水はもちろん、凝灰岩の地下深くにある地下水を岩盤に穴を穿って取り出した石灰岩を起源とする湧水は、カルシウムや炭酸水素など多くのミネラルを含む水です。五ヶ瀬川の水温は冬季は0℃、夏季は19℃前後に変化、湧き水は夏も冬も13℃と一定、その2つの水を混ぜることで卵や稚魚の成魚適温に近づけます。 また、一切の投薬なしでヤマメを育て上げます。薬で人為的に病気を予防をすることはありません。「免疫力を持った強いヤマメだけが生き残る。弱いヤマメが人間の体にいいとは思えない(秋本氏)」と、生き物本来の生命力をとても大事にされています。
やまめの里は、敷地内にホテルフォレストピア、旅館えのはの家、コテージなどもあり、いずれも夕飯はえのはの家で食べられます。えのはの家は緑に囲まれた古民家風の建物で、何だかほっとする雰囲気です。昔ながらの囲炉裏があり、窓の外には緑が広がります。
えのはの家から少し下ると清流の上にかかる小さな木の橋もあり、その先には釣り堀もあります(有料)。敷地内を流れる五ヶ瀬川の支流波帰川は区画漁業権で年中ヤマメ釣りが出来る隠れた釣りスポットです。
ホテルフォレストピアのロビーには、五ヶ瀬町のパンフレットをはじめ、自然に関する本や資料がたくさん用意されています。川や森林やそこに生きる動物などの役割やつながり、どのように循環していくのかが学べる本です。暖炉もあるロビーにはコーヒーも用意されているので、ゆっくりと本を読んでみるのもお勧めです。
ヤマメの串刺しを炭火焼で味わう。
五ヶ瀬の清流と湧水で育てた、自家養殖ヤマメ。
無投薬での養殖。色素成分も不使用。
- 〒882-1201
五ヶ瀬町鞍岡4615 - 0982-83-2326
- 11:00-16:00
- 不定休
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