福冨ファーム代表取締役の福冨博之さんの朝は早い。午前3時に出社。午前6時まで自作した米で作る米粉パンを焼いて、2時間ほど仮眠。日中はオフィスワークをこなし。夜は打ち合わせや若手農家の会合など、ハードな毎日。幼少の頃から、キュウリや米を作る両親を弟とともに手伝いながら育った。
農業の魅力をもっと広くアピールすれば、後継者も増えるはず。大学で企業経営を学んだ福冨さんは、実家を継ぐと同時に農園を法人化した。
生産、加工、販売までを自社で行い、2011年には、農林水産省のフードアクションアワードを受賞。そらに、同年、自社の農地が広がる敷地内にカフェショップをオープンさせた。
今後は社長業を弟に譲り、農業を起点とした新たな会社を立ち上げるため奔走中。ビジネスとしての農業の魅力を広く伝えたいと意気込む横顔は「農業のプロ」の表情に見えた。