店内に足を踏み入れると、目線の先にはずらりと並ぶチーズ万十やふくれ菓子、焼酎、地鶏の炭火焼・・・。一見見慣れた道の駅のお土産コーナーですが、実はこれ全てこの地域で作られているものです。市外のメーカーのお土産品（箱菓子等）は、店内後方の一角にまとめてそっと置いてありました。
都城市は、同農業産出額畜産計全国1位、市町村別農業産出額合計全国2位、と1次産業が盛んです。食品メーカーも多く、茶・焼酎・醤油・味噌・食肉・スパイス・・・等地元メーカーの加工品は棚にぎっしりと並び、それだけでまるでスーパーのような品揃え。もちろん農家が持ち込む季節の野菜や果物も並びます。都城が食産業が盛んな町だということが伝わってきます。
道の駅都城ではネットショップ「よかもん屋都城」も開設。道の駅でも人気の「お肉屋さんが作ったスパイス」など売れ筋はもちろん、店頭には並んでいない商品も販売中。
よかもん屋都城
道の駅の店内後方には、地元の陶器や木製の工芸品も展示販売。
また敷地内には、地元が誇る職人技を集めた「技の見学館」も併設。こちらでは弓や木刀、家具、陶器、焼酎、茶などが展示され入場は自由。制作の流れもパネルの説明付きです。
建物の入り口に立つ大きな弓、「都城大弓」。真竹と櫨（はぜ）を原料として作る「都城大弓」は、良質の原料を求めて住みついた一人の職人がきっかけで製造が広がったと言われています。昭和初期には台湾・朝鮮・満州へと販路も拡大し、戦後の最盛期には30近くの業者が製造に従事する産地を形成しました。宮崎県伝統的工芸品、通商産業大臣の伝統的工芸品の指定も受け、竹弓としては日本唯一の産地を形成し全国の90％を生産しています。同じく木刀も全国の生産量の90％を都城で生産。
地元の観光情報はもちろん、産業情報にも詳しくなれる道の駅です。
