宮崎市高岡町と小林市紙屋の間をつなぐ、傾斜の急な国道268号線を登りきってすぐ左折。宮崎市高岡町一里山地区は見晴らしのよい台地にあります。どこまでも真っすぐに広がる茶畑に、広い空。一里山地区は県内有数のお茶の産地です。
一里山園のお食事処に入ると、眼の前の窓が開け放たれ、そんな景色が当たり前に広がっていました。窓枠は額縁のようでまるで絵画(冬期は締め切る場合もございます)。
明治や昭和初期の農機具や七輪、蓑、ブラウン管テレビがさりげなく置かれて、ほっと気持ちが和む空間です。建物はご主人の修一さんが「うちの山から切り出した木材で一から作った」ものだそうです。来た人にくつろいでもらいたい、という修一さんの気持ちが感じられる温かい木の建物です。
「あと4〜5年したら本格的にカフェをやりたい。民宿やパン作りなどもやりたい!」と精力的な修一さんと美知子さん。現在の本業はキュウリ農家です。また一里山園のメニューに登場する野菜や果物は、ほとんど全部畑で取れたものです。
現在ランチは予約制で2種類。旬の野菜をたっぷり使ったスープカレー定食が頂けます。深みの味わいのあるスープは前日に仕込み、一晩寝かせてから仕上げます。コリアンダー、ガラムマサラ、黒こしょう、七味トウガラシ、ハチミツ、チリパウダー・・などいろいろなスパイスを調合。じっくり炊き上げます。辛くはないけど、いつの間にか体がオポカポカ温まってくるスープカレーです。また、野菜や味噌をそば粉クレープに包んで食べる、一里山御膳を支持するリピーターも多い。
また、お庭にある釜でピザを焼いたり、手打ちうどん作り体験をしたり、いろいろな体験イベントも企画。「小さな子どものいるお母さんでも、ゆっくり過ごせる場所を作りたい」と修一さん。農家民泊もできます。
- 宮崎市高岡町浦之名4907-75
- 0985-89-1267
- ※宿泊・ランチ・体験など3日前までに要予約