日向市美々津の、国指定伝統的建造物群保存地区。江戸時代から商業港として栄えた面影を今に残す古い町並み。その一軒家を改装したお店は今年で１１周年を迎えました。民の近くの港には神武天皇のお船出伝説が残り、皇軍発祥の碑と立磐神社が建つ。
民で使う食材は身近なものが中心。その中でもお米、野菜、小麦粉は主に自家栽培のものを使用しています。
開店当初からの看板メニュー「ブリトー」は、トルティーヤ（小麦粉を水で溶いて薄く伸ばして焼いた生地）に、ご飯、黒豆、レタス、チーズ、などを包み、サルサソースをかけたもの。夏にお勧めのぴりっと辛いサルサソースとチーズのコクが効いて、ご飯が進む一品。
またパスタやフォーに加えて、おにぎり膳やチキンカレーなど、ご飯もののメニューが沢山あるのが嬉しい。ベジタリアン対応メニューもある。ランチには、＋３００円でスイーツとドリンクがついてくるデザートセットがお勧め。
甘味やドリンクも種類が多く、カフェタイムメニューも充実しています。
オーナーの植田さんがセレクトするのは、世界中の先人の知恵や自然の恵みが詰っているもの。「いいものを長く使ってほしい」と衣類を中心に修繕も受け付けます。
器やコップや皿はもちろん、涼しさ抜群の麻の服や、歩きやすい木製サンダルまでセレクトし、店内をめいっぱい使ってライフスタイルを演出します。二階には月ごとに変わる作家作品の展示コーナーもあります。
お食事を終えた常連客が、「今日は買わないと思ってきたのに。これも素敵ね」と笑いながら手に取って、ゆっくりと食後を楽しむ光景に心が和みます。店内の柔らかい光もあいまって、居心地のよい空間です。
変わらないのは、友達ときても、一人できても、休日にきても、いつ来ても、くつろげる場所だということ。いつ来ても肩の力がふっと抜けて、自分の思考に集中できる。外にでると江戸時代からの歴史が残る町並み。釣り人が糸を垂らすのどかな港とその町の姿に、心穏やかになれるところです。
