2013年10月オープン。眼下に北浦の港（古江港）を眺める高台にある高平屋。旅館ですが、ランチだけの利用もできます。店主は高平新之助さん（33）。
今回お食事をしたテーブル席は北浦の港と町の大パノラマが広がる大広間。他に個室もあるそうですが、景観も建物も一枚板のテーブルも一つ一つ選んで一からつくりあげたお店だそうで、ここにいるだけで嬉しくなれる空間でした。
もう一つ、とっても嬉しかったのは使われている調味料。一つ一つこだわって選んだ、昔ながらの自然派のものを丁寧に使用。例えば煮付けも醤油辛くなくて、魚の甘みが生きるほっとするような味わいでした。料理において調味料って本当に大事な存在だなと改めて思わせてくれます。
また、ここは日豊海岸国定公園。奥まで入り組んだ岩場と黒潮による複雑な潮流が生じるため、磯釣りの一級ポイントも多く水産業が盛んです。北浦灘アジ・ひむか本サバ・宮崎カンパチは宮崎のさかなブランドにも認定されています。事前予約で高平屋でも食べられます（時期による）。
基本のランチコース（1,500円）を頂きました。北浦の海の幸が満載のコースです。
今回の焼き物はアジの一夜干し。箸を入れると身がふわっふわで柔らかくてしっとりとした綿のようで、お芋のような優しい甘みでした。今までにない風味に出会えて嬉しくなって伝えると、先に食べたお客さんからも「お土産に買えないの？」と問い合わせがあったそうです。高平さんは「北浦の海水と北浦の塩だけ」、「大きいアジを使うのもポイントでしょうか」と笑顔でハキハキ答えてくださいました。スタッフの方によると、北浦町は下水道の普及率が高く海に流れ込む生活排水はほとんどないそうで、海水自体が綺麗なのも理由の一つかも（北浦町の海水浴場 下阿蘇海水浴場は九州一水の綺麗な海水浴場として有名）。
今回は他に自家製豆腐、カンパチの刺身、ウルメイワシのすり身、カンパチの煮付け、コーヒー。またランチコース（2,500円）では鍋物と若鶏の炭火焼が追加になります。お子様ランチ（700円）もあります。（メニューは仕入れによって変わります）＊値段は税別価格です
- 北浦で水揚げされた旬の魚
- こだわりの自然派調味料で、素材を生かした魚料理
- 北浦の港と町を見下ろす景観
- 延岡市北浦町古江字鶴山 2927-1
- 0982-45-3191
- 【昼】11:30～14:00
【夜】18:00～21:00 - 日曜夜と月曜昼夜は休み
- http://takahiraya.com/
※昼・夜とも前日までの要予約
