県道４４号線から、のぼりを目印に細道に入ったところにある手打ちそば屋さん。自家栽培したそば粉１００％のそばが人気で、そばは注文を受けてから切って茹でて提供。そばつゆも、かつお・あじこから丁寧にダシを取っており、飲み干したくなるようなおいしさ。醤油は地元産の醤油を使用。
定食についてくる煮しめも、出汁が染みていてお勧め。筍は春に掘った物を米ぬかで湯がいて塩とぬかを混ぜたものに貯蔵しているため、柔らかくエグミもない。野菜も自家栽培したものを主に使用。一つ一つに手間ひまがかけられています。
玄関前はきれいに掃かれ、花壇には色とりどりの花が植えられ。お客さまをもてなします。隣接する「シャンボールゴルフ場」も経営しており、お店を探す時の目印になります。

好日庵のおそば、もっちりとした食感が特徴。最初に口に入れた時から、その味の違いが分かります。品種は鹿屋在来。
「昔からこの辺りで作ってた蕎麦はこれよ」と歴史や品種などそばに精通する店主の河野さん。この品種、収量が一般的な品種の半量ほどしかないため、今では栽培している人はほとんどいないそうです。
好日庵ではこの食感を大事にするため、温そばとざるそばで麺の太さを微妙に変えるというこだわりよう。「のどごしや風味を楽しんで欲しい」とそば粉は石臼でひきます。
また店主が「このそばを一番味わえる食べ方」とお勧めするのは『わんがき』。わんがき、とはそば粉を少量のお湯で練ったものです。もっちりした食感が生きて、白玉団子のような食感になります。お店ではこれに砂糖やしょうゆをかけて頂きます。わんがきは単品でも注文可能。他のそば粉では作れないわんがきです。